【三叉神経痛と顔面神経麻痺の合併症】

 

65歳男性。

 

7ヶ月前より眼輪筋の激しい痙攣と麻痺による完全閉眼ができない状態。

 

家族や周囲の人は心配するも、本人は痛みがないので放置していたという。

 

しかし、三叉神経痛による激しい痛みが生じるようになったため、ようやく病院を受診。

 

2週間分の薬をいただき、担当医師からは、この薬が切れても痛みが残るようなら「手術しかない」と言われたとのこと。

 

薬の残りは「あと2日分」の段階で、当研究室に来られました。

 

 

初回

 

ひと目で判断できるほどの眼輪筋の痙攣を確認できました。

 

側頭部から額にかけての激痛で、夜も安眠できないという。

 

薬が効いているのか、効いていないのか、わかりにくいご様子でした。

 

左乳様突起周辺の硬結が著しいため、左後頚部を中心に鍼灸療法、その後、頚椎矯正を行いました。

 

 

2回目

 

初回の治療の夜は、痛みなく眠れたと聞き、手応えを感じました。

 

初回同様に左後頚部を中心に鍼灸療法、頚椎矯正。

 

 

3回目

 

首肩周辺筋群の緩みを感じるようになりました。

 

左乳様突起部の硬結が残存しているので、ピンポイントで硬結を狙っての鍼灸療法、頚椎の歪みは、わずかとなりましたが、矯正は加えました。

 

 

4回目

 

あらかじめ、3回目の治療後の経過をメールにて、お尋ねしたところ「絶好調!」との返信をいただき、安堵していました。

 

治療は、軽快した首肩周辺の指圧、乳様突起周辺の鍼療法、矯正は必要なし。

 

 

5回目

 

痛みを感じることはなくなり、眼輪筋の痙攣もほぼ消失。

 

当方での治療は終了としました。

 

念のため、近隣治療院を紹介して、定期的に身体のメンテナンスをお薦めしました。

 

「手術しかない」と言われた三叉神経痛と顔面神経麻痺の合併症は、5回の治療で免れました。