【背部痛を主訴とした頚椎ヘルニア(C5,6)の例】
30代女性、事務職。
主訴は、左背部(左肩甲骨々間)の眠れないほどの痛み。
左背部が、盛り上がるほどの硬結を服の上からでも確認できるほど、ひどい状態で来られました。
事務職ということで、PCの使い過ぎによる「極度のコリだろう」という判断でしたが、よくよく問診すると背部が「ピリピリ」と痛むと言います。
さらに詳しく問診すると、左手、母指側に「たまに痺れがあります」と、本人は忘れていた様子です。
疑問に思い、協力整形外科にてX-P、MRIによる画像診断をお願いしました。
結果、ヘルニアが見つかりました。
「普通と違う、変だ」と思うかどうかが、患者さんを「救えるか否か」に関わります。
その勘どころを養うのが、「臨床実務」です。
もちろん、「変だ」と感じるためには、基礎知識は必要です。
最終的には、日々の勉強ということでしょうか。
患者さんに教えていただく毎日です。