【足首から血がにじみ出る青年】
20代、男性。
主訴は、左足首下から血がにじみ出る。痛みは無し。
胃腸が弱く、冷え症だといいます。
足には擦り傷、切り傷、打撲もなく、スポンジからしみ出るように皮膚表面から「血がにじみ出て」しまい、放置しているとポタポタと滴ってしまうとのこと。
まずは皮膚科を受診するも「原因不明」のため、血管外科を紹介されたそうです。
造影剤を用いた検査で、「わずかな梗塞」は見られるものの、その為に血がにじみ出るとは、「医学的に考えられない」と言われたそうです。
結局、原因不明のまま、週に一度近くの鍼灸院に通っているそうですが、目立った変化もなく、悩んでいたところ、知人の紹介で当研究室に来られました。
「実は」当初、電話でお話を聞いた際には、治療をお断りしていました。
正直、私の分野とは思えなかったからです。
しかし「意見だけでも聞きたい」との事でしたので、「診察のみ」お引き受けしました。
問診、触診して、「何とかなるかもしれない」と予感したので、鍼灸療法と頚椎矯正を行いました。
一週間後に再診。
血のにじみ出る様子はなく、カサブタが残っているのみでした。
本人も「治る兆し」を感じたのか、とても明るい印象です。
「合計三回の治療」を行い、足首からの出血は止まりました。
胃腸の調子も良いとの事なので、経過良好につき治癒としました。